公益社団法人発明協会 令和5年度 九州地方発明表彰 「発明奨励賞」を受賞 ~医療用内視鏡カメラの4色分解プリズム構造に関する発明~

作成者: ニュース作成用執筆者|2023年11月7日

i-PRO(アイプロ)株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:尾崎祥平、以下i-PRO)は、医療用内視鏡カメラの4色分解プリズム構造に関する発明が評価され、公益社団法人発明協会の令和5年度九州地方発明表彰で当該発明である「光学装置」(特許第6388240号)が「発明奨励賞」を受賞しました。受賞発表は、2023年10月19日(木)に発明協会のウェブサイトで公表され、11月2日(木)に博多サンヒルズホテルにて表彰式が開催されました。

i-PROの医療用カメラは、腹腔や胸腔手術に使われる硬性内視鏡などに組み込まれ、世界中で多くの医療機器メーカーに採用されています。本「発明奨励賞」は、この内視鏡カメラのプリズム構造に関する発明に対して授与されました。従来、内視鏡カメラヘッドの光学装置は赤青緑の3色に分解するプリズムを用いていましたが、体内の粘膜等は色や形状が似通っているため、可視光領域で得られる画像のみでは病巣を把握しにくいという課題がありました。そのため、病巣に選択的に集積して赤外領域の蛍光を発する試薬を体内に投与し、この蛍光を内視鏡で観察することで病巣を発見しやすくしたいというニーズがありました。i-PROは、このような医療現場のニーズに答えるため、4色分解プリズム(赤・青・緑・赤外プリズム)を備えた光学装置を開発し、その結果、可視光領域で得られる画像に加えて、蛍光試薬によって赤外領域の光を発している部分の画像により、病巣が可視化され把握しやすくしました。

公益社団法人発明協会の地方発明表彰は、全国8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)の優れた発明や、考案又は意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものです。対象となる発明等は、特許、実用新案又は意匠登録され実施されていることが必要です。本表彰は大正10年に開始され、その歩みは日本の科学技術進展の足跡と言えます。i-PROの開発部門は、i-PRO福岡事業所(福岡県福岡市)内にあり、この度は九州地方での申請・受賞となりました。

i-PROは、今後もコアとなる画像技術の革新を続け、高精細かつ鮮明な表現で、“手術中に潜む一瞬の真実を捉える”を可能にし、医療の発展に貢献してまいります。

2023年11月2日(木) 令和5年度九州地方発明表彰式にて、当社表彰の様子

 

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i-PROは、セキュリティ監視、パブリックセーフティ、そして医療用イメージングの各分野に欠かせないセンシングソリューションの世界的なリーディングカンパニーです。パナソニックにおける60年以上にわたる数々のセンシング技術とイノベーションを継承し、2019年に設立されました。私たちは、一瞬も見逃さない高度なセンシング技術とあらゆる環境に対応する信頼性の高いソリューションで、人々の命を守り救うプロフェッショナルをサポートし、より安心安全な社会の実現に貢献します。

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